6次産業化

9月1日の読売新聞愛媛版に載っていた。

「6次産業化」を推進する県や町の後押しで、久万高原町農業法人が、選果作業ではじかれて廃棄されるトマトを、ジュースや菓子に加工し、県内のスーパーや飲食店に流通させる取り組みを本格的に始めた、とのこと。

6次産業化とは。
林業や漁業など1次産業に従事する人が、加工(2次産業)や販売(3次産業)を手がけること。1×2×3=6、となることから、6次とよばれることになった。
今年3月には、農水省の認定を受けることで、無利子融資などの優遇策が適用される「6次産業化法」が施行。
愛媛県内では、6次業者が同法の認定を受けている。


町ぐるみで、町の特産品で6次産業化して、地域活性を、という狙いだそうですが、この中で一番大事なのは、一次産業です。
大元の農作物がちゃんと育たないと、どうにもならない。
でも、久万高原町の場合は、出荷できずに廃棄されるトマトを使うわけで、高原トマトというメインの商品がまずありき、ですよ。
6次産業のために、わざわざ作っているわけではないのですよね。

廃棄されるトマトがもったいないから、加工品を作って、という発想ですよねー。トマトジュースは大手メーカーからいっぱい出ているので、付加価値があって、消費者がほしい!!と思って買い求める工夫もいると思うし、なかなか大変そうです。

花畑牧場の生キャラメルみたいに、他にはあまりなくて、おいしそうな物だったらヒットするかもしれませんが(これは6次産業の成功例ですよね)、製品として売るにはアイディアがいります。久万高原トマト、というブランドだけでは通用するかしら、などと思いました。
店頭にならんだとき、味がおいしいことはもちろん、他のメーカーと比べて、値段のお得感など、消費者に選ばれる商品に出来上がったらいいな、と思います。
成功するといいですね。この後の成り行きを注目していきたいと思います。