伊勢神宮参拝

8/28 近鉄ホテルのドアから出たら、目の前に団体バス乗り場が見える。なんて便利な近鉄ホテル。

これからの旅は、バス、食事、ホテル1泊、すべてタダ。イオンの夏旅、ってやつにペアで当たり、友人と2人で参加するのである。
色々な出発地があったが、最終的に京都発、伊勢神宮参拝を選んだ。
出発地までの交通費、前泊費はもちろん自分持ち。それでもつきあってくれた友人に感謝しつつ、これから楽しいバスの旅。


人数は40名余り。2号車である。

まず伊勢神宮の外宮(がいくう)にお参り。現地の案内人がついてくれる。
天につきさすばかりの大木ばかりが生えている神聖な森の中に、古い宮(20年前に建てられた)と、新しい宮が並んで建っている。
神様が、新しいほうへお移りになる(遷宮)のは10月だそうだ。
本殿のほか、別宮もいっぱいあり、どれもが立て替えられている。中には、まだ建てている途中のものもあった。
外宮は、天照大神のお食事を司る神の「豊受大神(とようけのおおみかみ)」をおまつりしている。衣食住をはじめ、あらゆる産業の守り神とのこと。


外宮のお参りの後、バスに戻り、「麦酒蔵」という居酒屋風レストランで昼食。お刺身つきの4品のおかずとご飯、茶わん蒸し、デザートのおもち、ビール風味のゼリー付。
そして、かまぼこ屋見学。「若松屋」という老舗でかまぼこ製造の説明と試食、販売。


次に内宮(ないくう)参拝。天照大神をおまつりする。「皇大神宮(こうたいじんぐう)」ともいう。歴史2000年を今に伝えているという。
中心となる正殿、多数の別宮、広い境内、巨木の森、すべてに圧倒される。
10月までは、古い宮のほうにお参りをし、神様がうつった10月からは、新しいほうにお参りする。古い宮の建物は、2年間はそのままにしておくそうだ。そのあとは解体されて、橋などの材料になるらしい。


遷宮(神様のお引越し)は、皇族の方によって行われる。今回は、お嫁に行かれた黒田清子様が当たられるとのこと。そして、その行事は夜のうちにひっそりと執り行われ、一般人は決して見ることはできないらしい。ガイドさんが「神様といっても、おうつしするのは、鏡とかです。神様の正体は、そういったもんなんですよ。」と言っていた。ほうほう。


参拝には順番があり、外宮→内宮の順で、あと、どちらかひとつだけ参った場合は「片参り」と言われて、ご利益が少ないそうだ。


内宮のすぐ横には、「おはらい町」という通りがあり、お土産屋さんがずらっと並んでいる。赤福本店もここにある。皇室にお酒を収めている「三宅酒店」もある。ここは、白鷹というお酒を作っているのだが、ほとんど宣伝しないので、知っている人は少ないらしい。父にみやげとして、小瓶のを1本買ってみた。
創業1676年の「萬金丹」を売る小西萬金丹本舗もあった。なんだか「マンキンタン」の響きがなつかしかった。伊勢のお薬だったのね。


通りの真ん中へんに、昔の街の様子を再現した「おかげ横丁」という所もあった。夕方になっていたので、もう店じまいをしかけていたお店も多かった。6時ころには閉めるようだった。

歩くのに疲れて、早めにバスに戻ったが、ほぼ全員がすでに乗っていてびっくり。みなさん、思いは同じ。今日はよう歩きました。


ホテルは「伊勢志摩ロイヤルホテル」。立派。でかい。
部屋へ入って「ひろ〜〜〜い!!」と大興奮。ベッド2個の向こうに、まだ応接セットがあって、窓までまだ距離がある。近鉄ホテルの3倍ほど。ビジネスホテルと観光ホテルの違いですな。
窓からは、はるか彼方ににオーシャンビュー。キラキラ。


夜は広間で、先付の「鮑と蛸の胡麻がけ」からはじまり、造り、焼き物、蒸し物・・・・・わらびもちの黒蜜、まで、10品。伊勢エビの御造りの身の甘いこと。
イオンに足向けて寝られんわ、とニッコニコの夜。
もちろんビールを(これは自費)。瓶ビール1本、800円。あらあら。でも2人で割るので400円の出費。

食事の後、自販機で缶ビールを買って、部屋でしゃべる。そのあと、友人は大浴場へ。露天風呂もあったらしい。私は部屋風呂で。大浴場は、人が多すぎて、洗う番を立って待っていたらしい。わお。