ブックオフって・・

時間があったので、本棚の整理をして、

文庫本などを結構いっぱい近所のブックオフに持っていった。

 

カウンターの女の店員が、「15分くらいかかります。」

と言うので、時刻を確かめ、それまで

2階のハードオフに行って、ブラブラ商品を眺めていた。

 

そうしたら、電気部品などが入っている箱の中に、

音叉があった。

中学の時、吹奏楽部だったので、

よく机にコンっと音叉を当てて、耳に持って行き、

A(ラ)の音を確かめて楽器をチューニングした。

Yの形の5センチくらいの金属である。

なつかしいなあ、と思って、300円と安かったので、

今は全く必要ないけど(笑)、買うことにし、

レジに持っていった。

すると、レジをしてくれた男の店員が、

「こちらはジャンク品です。作動や、故障についての保証はありません。」

と言ったので、吹き出しそうになってしまった。

マニュアルもここに極めり、という感じや。

しかし、店員が大真面目なので、もしかして

この音叉は、スイッチがあるのかと一瞬思ってしまった。

(そんな音叉があるものかね 笑)

 

そうこうしているうちに、ちょうど15分経ったので、

1階に降りて行き、ブックオフで番号を呼ばれるのを待った。

私しか客はいない。

それから5分経ち、10分経ち、ついには30分経ったが

査定が終わったという放送はなく、

CDや本を眺めるのにも飽きて、

さすがにヤバイでしょ、と思ってカウンターに行って、

「すいません、まだですか」と貰っていた番号札を

見せた。

すると、女の店員が、番号を見るなり、

「その番号は、呼んでます。

たしかに呼んでいます。」と挑むように言った。

びっくりした。

「すいません、ずいぶん前にお呼びしたのですが」

くらい、言えんのだろうか。言い方ひとつやで。

 

しかし、今になって考えると、

「私はかれこれここに30分いたけど、客を呼ぶ放送は

一度も聞いていない。私はたしかに15分間、2階に居たけど、

その間に放送したのかもしれないが、

その後、客がまだ来ないのであれば、

再び呼び出しの放送をしてもいいのではないか」

くらいのことは言ってもよかったのではないか。

その時、全く言葉が出てこないのはなんと口惜しいことか。

 

別に、こんな失礼な店員にどう思われてもいいのに、

58にもなって、そのくらいのことが言えないのか、

と自分に悔しくてたまらない。

しかしブックオフハードオフの店員は、

たいした接客教育を受けていないなあ、と

心から思った。