芥川賞作品を読んだ。

「きことわ」朝吹真理子、「苦役列車西村賢太、を読んだ。文藝春秋3月号に掲載されている。

毎年、3月号には芥川賞の作品が載るので、買っている。単行本を買うと高いが、これだと860円(税別)だ。今回は2作載っているのでよけいうれしいのである。

「きことわ」は、葉山、逗子、別荘、など、上流階級っぽい生活ベースの上でで繰り広げられる25年ぶりの再会の話。

苦役列車」は作者の私小説で、実体験にいろいろ脚色をしたものだというが、家庭の事情で家族がばらばらになり、主人公は中卒で日雇い労働者になり、その生活をこれでもか、と描いたもの。

あまりにも2つの作品が対照的なので、びっくりしてしまう。内容だけでなく、慶応大学大学院在籍でも、中卒でも芥川賞作家になれるのだ、ということにも(作品に学歴は関係ないことはわかっているが)。


昨日はコーラスの練習があったが、練習の後のランチで、本好きの友達と過去の芥川賞の作家や作品についてなどいろいろ話して楽しかった。

4月から月金、フルタイムで働きに行くことで、コーラスの練習も行けなくなってしまう。(14年続けてきたのだが。)一昨日の月イチ会に続いて、コーラスも一旦休止である。新しい生活になることで、今までのお付き合いが途絶えてしまうのはほんとに寂しい。コーラスの練習はいいとして??、その後のランチ、せめてお茶だけでも、と思っても、仕事は5時半終わりだから、それも無理だ。

まったく新しい生活になるのだ、と改めて思う。人生の分岐点、などと仰々しい言葉が浮かぶが、もしかして半年更新時に挫折していたらどうしよう。いやいや、馬鹿なことは考えず、後がない(その通り)と覚悟して頑張っていこう。