保育士試験 実技  音楽、言語 ①

朝も無事に起きられ、7時前のバスで松山へ向かう。

会場の高校の玄関口には、はや大勢の人がいたので、ちょっとびっくり。
靴をぬぐ時点で、「ああ、上履きを忘れた」と気づく。でも、靴箱の横に、学校名がはいったスリッパがあったので、係りの人に言ってお借りすることができた。やっちまった、の第一弾であった。(使用禁止の札が貼ってあった)


ガイダンス室に集合、その部屋が、ガイダンス後、造形表現の受験教室になるらしく、造形で受ける人は、自分の受験番号の貼ってある机にすわり、あとの人は、後ろのほうの机に座る。

予定表を渡される。全員の受験番号と、音楽、言語、造形のそれぞれの受験開始時間が記されている。数を数えると、76名の受験者。
教室を見渡すと、10名くらい男の人もいる。結構な割合で、ちょっとびっくり。何人かは、ギターをもってきていた。
音楽の、伴奏楽器は、ピアノとギター、アコーディオンから選択できる。ただ、さすがにアコーディオンを持ってきている人はいないようだった。

ガイダンスが終わり、造形以外を受ける受験者は、それぞれの教室へと案内される。私は、音楽と言語で受験だけど、音楽のほうが先に受験となっていて、その控え室に入る。

教室には、黒板に「声出し、鍵盤練習のなどの音を出すことは禁止します」と書かれている。みんな緊張の極みという顔で座っているので、いたたまれなくなり、お手洗いに。朝からほとんど声も出してないので、流した水の音に隠れて歌を歌ってみた(笑)
手を洗っていると、もう一人の受験者の人が来て、「緊張しますね。」というので、二人で、「うーみーはーひろいーなー♪」と小さな声で歌っていると、とても優しそうな係員の女の人が来て、「シー」と言われ、すいません、と謝る。やっちまったの第二弾であった。

受験番号が早かったので、思ったとおり、私がトップバッターで、5人がまず呼ばれ、受験教室前に移動。ほかの人は、廊下の椅子に着席。
名前を呼ばれて、教室に入ると、2人の試験官の女の人が座っている。係員の女の人とは真逆の、ニコリともしない(怒っているのかと思うくらいの)表情で、ドキっとした。なんじゃこりゃ、緊張高まるで。

荷物を置き、受験票の受験番号シールをはがして(4枚のうち、2枚)試験官に渡し、名前を言ったところで、「椅子にお座りください」と言われ、初めてピアノの方をみたら、その教室は後ろ半分が一段高くなっていて、そこに、グランドピアノが置かれている。(ステージみたいになっている)
楽譜立てには、無造作に一段譜が置かれていた。これは、自分の楽譜があれば、変えて弾いてもいいのである。
楽譜立て自体が、えらく後ろに倒れていて、直そうかと一瞬思ったけど、試験官の人が設定したのだったら、気を悪くするかなあ、などとどうでもいいことを思いながら、まあ、ええかあ、と思ってピアノの前に座る。
間髪入れず、「始めてください」と言われる。

私は、特に楽譜を用意してなかったので、そのまま、一段譜を使用。(自己流伴奏)
「うみ」の前奏を、アルペジオで弾き、サスティーンペダルを踏んだ瞬間、うわあ、このピアノ、めっちゃ響くわー、とそっちに一瞬気を取られてしまい、「うーみーはー」の「う」の声がひっくり返ってしまい、笑いそうになるが、そのまま続行。「ちびっかぶーん」も無事終わり、廊下に出たときは、緊張感が解けて、半笑いの顔になっていた。
廊下の人たちが、「お疲れ様〜」と言ってくれたので「頑張ってください!」と激励し、次の言語の控え室に移動。
途中、広すぎて、廊下で迷う。ちょうど係員の人がいたので、教えてもらう。
やっちまった、を重ねながらも、音楽は、無事終了。