耳鼻科

コンクールを控えて、あまりにも声の調子が悪いので、気分を変えていつもと違う耳鼻科に行ってきた。
お薬手帳を見せて、今までの経過を説明したら、「カメラで鼻の中は見ましたか?」というので、「いいえ」と答えたら、早速鼻から細い管みたいなのを入れられた。
気持ちわるいので、うううう、と顔をしかめたら、「顔に力を入れたら、管が入りにくいよ」と注意され、「これも、良くなるため」と、モニターに写る自分の鼻の粘膜の様子を横目で見て我慢した。

鼻の途中で、「アデノイドをやりましたか」と聞かれた。そういえば、小さい時、アデノイドを取ったとかなんとか、親から聞かされたことがあったような気がしたので、「はい、子供の頃」と答えたら、「ここが傷跡」と映像を指さされた。ううう

カメラがどんどん喉に降りていって、最後は声帯が映し出された。
なんだか、ボヨヨンとしていた。「腫れてますね」先生の言葉に画面を見ると、素人目でもブヨっとした声帯が見えた。
そして、えー、と声を出して、と言われ、うえー、と声を出すと、声帯が震える。
じゃあ、裏声を出して、と先生が、あー、と声を出して、それを聞いたとたん、思わずその声と同じ音であー、と歌ってしまい、ちょっと恥ずかしくなる。サガじゃのお。

はい、終わり、とさっと管が抜かれ、「タバコはすいませんね?」と聞かれた。「はい」と言うと、「中年の女の人で、タバコをよく吸う人がよくこんな状態になります」と言われた。タバコなんか、匂いも嫌いで、寄りたくもないのに、そんな人と同じとは、意味が分からん。

「この週末に、コンクールがあって、どうしても歌わんといかんのです」と訴えると、
「どうしても?重要なパートなの?」と聞かれたので、「少人数で、6パートに分かれたときは、私のところは2人しかいない」と言ったら、「口だけ開けとくわけにはいかんの?」と言われた。無理です。

「まあ、8月にひいた風邪のせいとは限らないけど、大変なことになっているので、日曜日までは、練習はなし。本番で初めて歌ってね」といわれ、うなずく。
そして、「仕事で、絶対大きな声を出さないこと。職業病だよ。」と釘を刺される。

お薬と一緒に、声の注意事項を書いた紙も頂いた。それは、また明日。