水ぜめと火あぶりの刑

職場の玄関先の花のプランターに、毛虫が大発生した。赤と黒のまだらの毒々しいやつらだ。


土日や祝日にも、わざわざ水やりに赴いて枯らさないように気を付けてきた花たちなので、助けるべく、水のはいった空き瓶に、わりばしで毛虫をつまんで入れて退治しようとしていたら、館長が一言こういった。「自然のものなんだから、放っておいたらええんじゃ」と。


自然のものだから、って、あんた、害虫退治って言葉を知らんのですか。
花に水やりもしたことがないあんたが、なんでそんなに悟ったようなことを言って、花を守ることを非難するんですか??


一回でも花に水をやったなら、そんなことは言えんと思うけど・・、と心の中で泣きながら、しぶしぶ毛虫退治をあきらめて、事務所にもどりましたよ。モウドウナッテモ、シラン・・。


ところが、それからしばらくして、外でタバコを吸って事務所に入ってきた館長が、えらく自慢げに、「ガーネットさん、毛虫、タバコの火で焼いといたけん。」と言ったんですよ。
「館長、さっき、人にあんなに言っといて、なんなんですかあ!!」
私は怒り爆発。毛虫を退治しようとする私を、えらく非難しておいて、自分のその所業はなんなんだ〜〜!!


「だって、見ていたら、やりたくなって」と館長は笑って言い訳していました。それって、子供が蟻を踏みつぶすのとおんなじ感覚じゃないですか?
なんか、全然納得できない私です。
ま、こんどから、害虫がいたら、館長に任せよっと。自分が殺すぶんには、かまわないらしいからねー。この人もようわからんわい。