結果。

今朝、一番に館長に図書廃棄のことを言った。
そうしたら、情報をくれた館が、独自にそのルールでやっているのではないか、と言われた。
そして、手伝いに来てくれた中央公民館の主事さんが、いくつかの館の主事さん達に、そこの館ではどうしているのかを電話をかけて聞いてくれた。
やっぱり15年前のものを捨てる、というルールはあった。
しかし、捨てるのなら、数えて15年以前に購入したものから捨てていく、というゆるやかなもので、15年前に購入した本全部を捨てなくてはならない、ということではないようだった。でも、うちの館ではそのことを館長も知らなかった。

情報をくれた館は、毎年、今の年度から数えて15年前のものをきちんと捨てているらしい。実施する人間にとっては、ものすごく楽である。なにも考えなくてもいいのだから。選びながら廃棄するものを決めるのは、ほんとに疲れる。だから、うちも、そのようにしたい、と私は言ったが、館長に、そんなことをしたら、館の図書室の特色がなくなる、と言われた。

そのとき館長に、「ここの館の図書室の特色ってなんなんですか??」と聞きたかったが、喧嘩を売っているように聞こえてもいけない、と思ってやめた。しかし、なんなんだ、うちの図書室の特色って。館長が本を廃棄するわけじゃあないんだもんな。好きなように言えるよな。別に、雑多に本が並んでいるだけである。少なくとも、私にはそう見える。

話し合いの末、新刊図書を入れるスペースがないときは、とにかく古いナンバーの順から捨てるように、ということになった。そんなことは分かっている。ルールがあるのなら、従いたかっただけである。そのほうが効率的だから。だって、図書の整理に図書室に行く時間さえ、あまりないのだ。


余談だが、手伝いの主事さんが来てくれた時、私は分厚い図書台帳を手に持ち、椅子から立ち上がって館長と話していた。館長は、いつものとおり、しんどそうに、ソファに身をうずめて座っていた。主事さんがドアを開けて入ってきたとき、一瞬ぎょっとした顔をしたのを私は見逃さなかった。きっと、私が館長を図書台帳でシバこうとしているようにでも見えたのだろう(笑)
それとも、私の心情が作り出した影が、館長の頭を一撃している幻が見えたのだろうか。でも、もう、そんなことは、どうでもいい。いっそ図書台帳を床に叩き付けて、走って逃げたらスッキリしたかもしれない。なんて。