剥離骨折

アクシデントは突然やってくる。

正座していて、ふと用事を思い出したので、立ち上がったら足がしびれていて、
「歩けん。」
と思ったが、まあ、大丈夫だろう、と1歩踏み出したとたん、左足が、グギ、と大変不吉な音を響かせながら、内側にひねり返った。

ヒイヒイ、と悲鳴をあげながら、靴下を脱いでみると、まさに目の前で、左足の甲がブク〜〜っと青黒く腫れあがっていく。

骨が折れたような痛みは、無い。
即刻、保冷剤で冷やし、足を座布団を折った上に置いて、足高の姿勢で1時間ほど様子を見る。

時間だけがむなしく過ぎていき、ダメじゃ、これはイカンだろう、とようやく決心がつき、車を運転して、整形外科に向かうことにする。
ああ。オートマでよかった。もしくは、捻ったのが左足でよかった。せめてもの幸運・・・・。(泣)

整形外科ではまず、レントゲンを2枚撮られた。

次に診察室に呼ばれ、先生が、写真を指差しながら、
「ここね、剥離骨折。骨に引っ付いている筋を捻ってひっぱったから、薄くそこの骨が剥がれかけてる。」ぎゃぼぼぼ

「そんな酷いことに・・・」とつぶやく私の足に、先生と看護婦さんがぐるぐると分厚い包帯を巻いていく。
時間が経ったら、固まってギブスになるらしい。

血管注射を一本打たれ、貸し出してくれるという松葉杖で、歩く練習をする。めっちゃ、もどかしい。

待合室で、落ち込みまくっていると、会計に呼ばれた。
診察料、8000円(え〜!)
杖のレンタル保障料1万3000円(ありえんやろー。杖の返却時に返金してくれるそうだが。)
2万1000円、バックのあらゆるポケットを探ってなんとか払い、処方箋をもらって車に乗り込む。
薬局には息子に行ってもらい、また自分で運転して帰った。

今、包帯はしっかり固まり、左足は使いものにならない。
トイレに入る時にも、ドアのとこの段差が立ちはだかり、這ってトイレに乗り込む状態。
たった10Cmの段差がどれだけ辛いか。
段差がない家を”ストレスフリー住宅”と呼ぶ訳が身にしみてわかった。
ああ、大学が春休みでよかった。息子よ、母の介護や、買い物や家事をしてくれてありがとう。
月曜からは、バイトに行くので家にいてくれないのだが、月曜ではギブスはまだ、はずせないだろうなあ。どうしよう。(私のばかバカ馬鹿)泣泣