漢方外来④

煮出す鍋は、アルミ鍋など金属製のものより、ホーローや、土鍋がいいらしい。黄色いホーローの鍋の使ってないのがあるので、それを専用の鍋とする。
500ccの水を入れ、一日分の漢方の素材?を入れる。10分置く。そして、中火で煮出す。沸騰してきたので、弱火にし、30分コトコト煮出す。鍋からはふつふつと独特のにおいがただよってくる。苦いような、酸っぱいような、吸い込みたいような、避けたいような、不思議なにおいである。

コーヒーを入れたり、ケーキを焼いたりしたとき、家の中にそのにおいが広がるのは幸せな気持ちであるが、このにおいは何だろう。まさに漢方の煎じ薬のコモッタにおいである。ううう、効きそう。実に身体に良さそうなにおいではある。

30分たって、鍋の中を見ると、茶色の煮出し液が当初の3分の2くらいになって沸々している。火を止め、茶漉しでこして、半量をコップに注ぐ。飲む。ううう、マズイ。見かけどうりの味である。ニガスッパイ。しかも出来立てで熱いので、フウフウしながらちょっとずつ飲むので、いつになっても減りゃしない。

うーうー唸りながら最後まで飲みおえる。そこへ子供が入ってきて、「なんじゃ、このにおい」とか言うので、「母はね、もう若くはないの。それで、不調を治すために、漢方を試そうと思って午前中お医者さんに行って来たの。だからね、母をいたわらないといけないよ。」と言ってみると、「わかった。」と言う。ええ!?と思ったら、「それでどんな味なん?ちょっと飲ませて。」と言うので、はあ、興味はそっちですか、と思い、残りの分のを少し味見させた。「うーん、飲めないこともない。」とヤツはいい、じゃあね、と台所から去っていった。はあ、飲めるにきまってるやん。もう少し違うことは言えないのか。期待するだけ無駄だったね。(何を?笑)

その後の経過は追々。ただ、お通じがスムーズになり、肩こりがマシになり、体重が1Kg減ったことは確かです。食生活も指導を守っているので、そのお陰もあるのかもしれません。