反応

3歳児に、「この怪我、いつしたの?」と聞くと、「うん」という返事が返ってくる。「いつ」という時間観念がまだ希薄なので、「怪我をした」という事実だけに反応するのである。
こちらも頭ではわかっているけど、ついつい聞いてしまう。
そこで、「お母さんはこの怪我知ってるの?」と聞くようにし、「うん」と答えれば、ああ、昨日家に帰ってからの怪我や、とわかるし、「知らん」と言われたら、今朝、幼稚園に来てからの怪我や、とわかるようになった。

それとよく似た質問で、「なんで、こんなことしたの?」というのがある。「なんで、自分がこんなことをしてしまったのか?」という理由を3歳児が言えるわけがないことはわかっているけど、ついつい言ってしまうのが大人のサガ。
よくある答えが「だって○○くんがしてたから」と、他人のせいにすること。そこで、「じゃあ○○くんがしてたら、なんでも真似するの?」と責めるのは、イミのないこと。自分が先にしていて、○○くんがそれを真似していても、そういう言い訳をすることもある。

「こういうことをしたら、こうなって危ないから、しないでおこうね」と短く簡潔に指示して、あとは様子見、というのが正解らしい。
ひとつひとつ、3歳児(誕生日がきた子は4歳児)との関わり方を、実地で模索している。

この2,3日、ある子が「くしゃん!!」と大きなクシャミをするたび、鼻水がデロ〜ンと垂れ下がって、それを手で受け止めようとするので、持っていたおもちゃにも付き、シャツの胸のあたりにも、もちろん手にも付き、大変なことになっていた。その時、必ずそのままを私に見せににくる。遊んでいたすぐそばのつくえにボックスティッシュがあっても、見向きもせず、とにかくせんせいに言わなきゃ!なのである。
鼻を拭いてやり、手を洗わせたり、服を着替えさせたりしながら、「鼻出たら、ティッシュで拭くのよ〜」と言うと、「うん」とは言うけど、たぶん、自分の鼻は拭いてもらうもの、と思っているようである。いつ、自分で鼻をかめるようになるかは、これからのお楽しみ(笑)。