お昼寝

幼稚園の夏休みのお預かりは、お昼寝の時間がある。
年少児は、全員がほぼぐっすり寝るけど、年長児はほとんどの子が寝ない。
1時から2時半までの間、喋ったり、起き上がって布団替わりのバスタオルをバタバタ振ったり、クスクス笑い合ったり、寝そうになる子にちょっかいを出して、先生に怒られたり、トイレに行きたいです、と何度も言いに来たり、とても騒々しい。
大人は、この時間寝てもいいよ、と言われたら、喜んで寝るだろうに、うだる暑さの午後に、この子らはなんで寝ないのかなあ、と思ってしまう。
クーラーの効いた、静かな音楽の流れる部屋で、こちらがつい寝落ちしてしまう危険さえある。
この前は、ひとりの女の子が「うるさいでーす。寝れませーん、静かにしてくださーい」と叫び、周辺の女の子たちも声を揃えて叫び始めた。
「あんたらが一番うるさいんじゃ!!」と口を押さえに行きたかった。いいことを言ってくれてはいるけど、それは違う、ということがわからないのが幼稚園児である。
ちなみにその子は一度もお昼寝をしたことがない子である。寝ないなら、せめて静かにしてくれないかなあ、とため息をつく日々である。