西高東低

昨日は、消費生活アドバイザーの更新講座を受けに高松へ行った。
まったく使わない資格なのだが、それなりに頑張って取った資格なので、引き続き更新することにする。
四国では、講座は高松でしか行われない。愛媛のガーネット地方からは、JRで2時間くらいかかる。松山でもやってくれないものかと毎回思うが、仕方ない。

高松駅に着いて、改札が自動改札になっていたのでびっくりした(笑)
そして、乗ってきたJRの車両が、8600系という新しいものになっていたので、得をした気分になった。たまにしか乗らないJRだが、進歩しているのである。

更新講座では、「これからの医療と介護を考える」「改正個人情報保護法などについて」「放射線の基礎知識」の3つの講座を受けた。それぞれ80分の講義で、大学教授や弁護士など専門家がレジュメをもとに話をしてくれる。

この中で、一番印象に残っていることは、「放射線の基礎知識」の中の、環境中の放射線について、という話である。日本の自然放射線量は、西高東低である、という話。地質の違いのため、放射線量には地域差があり、西日本>東日本、だそうだ。
「日本地質学会」というところのHPの図が、レジュメに載っていたのだが、愛媛県の海側が真っ赤になっていた。あと、対岸の山口、広島の辺も。一瞬、何事かとびっくりしたのだが、花崗岩地質の地方は、自然放射線量が多いのだそうだ。まったく知らなかった。そんなところに住んでいたとは。
そういえば、花崗岩の切り出しが盛んな島もあるし、ラジウム温泉も見たことがある。それが、自然放射線量と結びついているとは、全然知らなかった。

後、飛行機によく乗る人は、宇宙線の影響で、被ばく量が多いらしい。空に近づくほど、宇宙線が強くなり、長いフライトではより多く被ばくする。

知らなかったことを知ることは、快感である。すごい。

12時すぎから5時まで講座を受け、せっかく来たのだから、高松を散策して帰ろうかと思ったが、駅まで歩いていくと、なんとホームにはアンパンマン号が止まっているのが見え(高松が始発)、即これに乗って帰ることに決定。
土曜日にもかかわらず、自由席は数人の乗客しかおらず、席は選び放題だった。車内を回ってきた車掌さんの検収印は、アンパンマンのハンコで、始発と終点でしか聴かれないアンパンマンの声のアナウンスも聞けて、帰りも大変得をした気分だった。いい日だった。