好きなことをさせる

保育園部の園長先生と話をして、園長先生の意見として、
「とにかく、本人の好きなことをさせる。どこへ行こうが、ダメ、とは絶対言わないで、ついていってやる。危ないことをしないかぎりは、怒らず、なにかにつけて、ほめてやる」という方針を仰せつかった。
それで、私が「では、みんなが部屋に入っているとき、一人で、園庭に出て遊びたいと言ったら、遊ばせますか?」と聞くと、「遊ばせてあげて」と言うこと。
「シューズのまま、さっと園庭に出てしまったときは、どうするのか」と聞くと、「靴をもって追いかけて、履き替えさせて」と言う。
考えるに、みんなといっしょにお預かりの部屋に居させて、集団行動に混じる、という事なく、単独で行動するのに同行せよ、怪我だけはさせるな、ということである。(そうだよね?)私も、完全にその子ひとりを見るということに徹底するということ。

この方針に従い、今日は、園庭でひとり遊びをし、おやつの時間だと呼びにきてもらって、教室へ帰ろうと靴からシューズに履き替えさせている時に、私の顔を殴る。(おいおい) まだまだ遊び足りなかったらしい。
そして、おやつも拒否し、抱かれ心地のよいふくよかな先生の抱っこで突如寝落ちし、15分くらいでまた目覚める。結局、キャロットパンケーキのおやつは一口も食べず。

園庭のひとり遊びでは、平気で滑り台の上まで上がっていくので、こちらも必死でついていく。筋力が弱いので、いつこけるかもしれず、常にうしろからサポート状態である。
滑り降りるのも、座って降りられず、寝たままで滑ることになる。
高いところに上がるのも平気で、飛び降りるのも平気ということを聞いているので、一瞬たりと目が離せない。

15分でも眠ったので、落ち着いたのか、もう外へは行かない様子だったので、ホールに連れて行って、私の膝に乗せて、ピアノを弾いてみると、おとなしくなったので、「ドレミー、ドレミー」と階名で歌いながらチューリップを弾くと、それにあわせて、鍵盤を叩くので、これはいい、と思って何度か繰り返して遊んでいると、横に突然男の人が立っていて、拍手してくれたので、誰!?と驚いた。女の子のお父さんだった。いつもはお母さんがくるので、不意をつかれてしまった(笑)
お父さんに、「もしかして、家でもなにか音楽をやらせてますか?」と聞くと、「はい」とのことだった。音楽療法にも行っているのかもしれない。
また、お母さんが来た時に、詳しく聞いてみよう、と思い、明日からは、ホールでピアノ、という手が増えた、と少しホッとした。やれやれ。