母方の親戚

三連休の土曜日、母に呼ばれて車の運転手をしてきた。

先日、母の祖父の家系の子孫??の人が突然訪ねてきて、「書道家だった祖父の書があるので、ぜひ見に来てください」と言ったとのこと。
その人の自宅へお伺いしたいので、車を出してくれ、ということで、片道1時間かけて、高速道路を使って実家へ行き、実家から車で5分のところにあるその人の家へ、両親を乗せていった。

その人は、82歳のご婦人で、自分も書道の先生をしており、祖父の書を手本にして、条幅を書き、りっぱな表装をして床に飾っておられた。

母の祖父の妹がお嫁入りした先の家の子孫の方と、私は理解したが、なにせ、まったくそんな親戚筋のことは聞かされてもなかったので(母もよくは知らなかったらしい)、人物の名前がでても、チンプンカンプンで、古い写真を見せられても、全然わからない。母は、ああ、あのおじいさん、とか言っていたので、記憶があったらしく、ご婦人と懐かしそうに話をしていた。

町の古い資料が載っている冊子に、祖父の書を持っている人、として母の名前が出ていたので、どんな人だろうと訪ねてきたとのことだった。そういえば、うちの玄関をあがったところの和室に、書が1つ飾ってある。自分ではまったく興味がなく、母もなにも言わないので、なんとも思っていなかったことであった。
書を通じて、古い親戚筋がわかったのはすごいことだと思うが、その末裔である自分には、書道の才能がまったく伝わっていないのは残念なことである。
母と、母の祖父とは、100年の年齢差があるらしく、それプラス母の年齢の80歳を足して、180年のその間、家も途絶えず、子孫が繁栄していたとは、ほんにめでたい事であるよな、と思った、彼岸の入りの出来事であった。
この出会いは、ご先祖の導きであったかもしれん。