おにごっこ

小一女子2人、、小二女子1人が、園庭でおにごっこをして遊んでいた。
足の遅い小一の1人の子がずっと鬼になっていて、走って追いかけてもなかなか他の子が捕まらないので、とうとう走るのをやめて、とぼとぼ歩き出し、ついには泣き出した。
そばで見ていると、後の小一の1人の子と、二年の子が口々に、「走らんから捕まらないんよ」「なんで泣くの」「早よ、捕まえてや」「泣いてたらおにごっこにならんよ」と泣いている子に言っている。
子供らで解決させるのが一番だけど、おにになっている子はいっそう泣くばかりなので、
「○ちゃんがずっとおにになっていて、つらくなったんじゃないのかな?」と私が言うと、「違うよ、私もおにになったよ」「だって、走って追いかけてこないから、わたしら捕まらないんよ、走ればいいんよ」と足の早い他の子は聞く耳を持たない。
「うーん、泣くほど、今、○ちゃんは辛いんだよ。どうしてあげたらいいと思う?」とまた言ってみると、「わたし、泣かないもん」「わたしも泣くのは、転んだときだけ」と、たいそう憎たらしい返事がかえってきた。
「わたしもおにになったよ」ということだったが、タッチされても即座にタッチ返しをして、すぐまたその子をおににしていたのを見ていたので、嘘ではないけど、あんまりだなあ、な感じ。

そうこうしていると、おにの子が泣きやんだので、「他のことをして遊ぶ?」と聞いてあげると、「おにごっこがいい」というので、そうなのか〜〜!?とびっくりしつつ(笑)、
「じゃあ、もう一度じゃんけんをして、おにを決めなおそう」と提案し、じゃんけんで、もうひとりの一年生の子がおにになり、すぐにさっき泣いていた子をまた追いかけ始めたので、2年の子を狙うように言葉で誘導していたところに、1年の男の子が「いれて」と来て、即その子が狙われてタッチされておにになり、その子の2年のお姉ちゃんがまた「いれて」と入ってきて弟にわざとタッチされておにを変わってやり、めぐりめぐって、最後にはその男の子がまたおにになって「なんで僕ばっかり」と泣き出したところにお母さんがお迎えに来た、という、そんなこんなの昨日のお遊びでした。
ああ、疲れた〜〜(笑) 優しさも残酷な面もありの子供の世界。