うれしいこと

出勤して、学童保育の小学生が来るまでの間、廊下を掃除したり、帰りのバスを待つ幼稚園児の部屋に入って相手をしたりする。

年少児の男の子で、いつも泣いている子がいて、「もうすぐバスに乗って帰って、お母さんに会えるよ」と抱っこしてあやしたりしていた。
初めは、泣くのをやめたと思ったら、私の顔をひねってきたり、暴れたりしていたが、毎日顔を合わせていると、仲良しになって、落ち着いて部屋でバスを待てるようになった。

バスに乗るために、部屋から玄関に移動するときも、カバンも水筒も放ったらかしで逃げ回っていたけど、今は、スムーズに移動できるようになった。

今日は、私の顔を見て、駆け寄ってきたので、「元気だった?きょうも頑張ったね〜」とほっぺをツルツルと両手で撫でてあげると、「げんきだった!」とニコニコしたので、「せんせい、廊下のお掃除するから、お部屋で遊んでいてね」と言ったら、「うん」とうなずいて、同じバスを待つ子達と遊び始めた。

その笑顔に、心が満たされて、とてもうれしかった。こっちが元気になって、頑張ろうと思うことができた。
子どもの成長って、すばらしいなあ、と思った瞬間だった。