騙されて登山!?

木曜日、同級生のお父さんの遺作写真展にお連れした人から、車に乗せて行ってくれたお礼をしたいと電話があり、翌日金曜日の朝9時に喫茶店に行った。
私も、そのとき会場で撮った写真をお渡ししたいと思っていた。
モーニングをおごってくれる、とのことだったので、そのつもりで行ったら、コーヒーを注文し、それを飲んだら、「連れて行きたいところがあるから」と、車(軽トラ)に乗せられ、着いたところが、山(300mちょっとの里山)。

「これから登山しても、12時までには帰れるから大丈夫」と言われ、なにも装備もなく(その人は、荷台のダンボールに用具を準備して入れていた)、靴も普通の靴、よく晴れた日に、帽子もタオルも持っておらず、あっけに取られる。
なんで山なんですか、と聞くと、「こんな山でも、いつか行こう、と言っている間に何年も経ってしまうから。」と言う。
連れてこられてしまったので、無事に帰れることを優先し、とにかくお付き合いして登ることにする。山頂までの道のり、汗だくになって、仕方なくその人のタオルを借りた。

案の定、下山時、道で滑って左ひざをつき、ジーパンが破れ、ひざを擦りむく。「言ってくれたら、靴も杖も用意してきたんですけど」と言うと、「だって、言ったら登らないでしょ」という。

同級生のお父さんの写真展が、山の写真が主だったので、山好きのその方をお誘いしたのだが、そのお礼が、山を案内することと思ったのだろうか。
あまりにも、独りよがり、こっちの意思を全く聞くこともなく、騙すようにして登山をさせるとは、発想がぶっ飛んではいませんか。
60代後半の男の人。公民館事務員時代にお知り合いになった自治会のおえら方。

無事帰宅して、ジーパンを脱いでみたら、膝は、深く皮膚がえぐれて血が出ている部分があって、オーマイガー、であった。汗だくなので、お風呂に入って、髪も洗い、午後からの仕事に行った。
平日の午前中、騙させれて何の準備もしないまま登山。ありえん。

次の日、コーラスの練習で、友人にその話をして、みんなドン引き。その人の携帯番号は、着信拒否に設定をした。
50をすぎて、一体何をやっているんだ、と落ち込んだ。なんてこった。