とうとう

今日の朝、息子が家を離れた。
大学(自宅通学)を卒業後、家から仕事に行っていたが、9月から再就職のため、手の届かない所へ行ってしまった。
24年間、手元にいて、のんびりとした性格に、あきれながらもどこか頼っていた。気働きはできないが、気のいいヤツであった。「脳が溶けだしているんじゃないか」と心配するほど、休みの日には寝ていた。
3つ違いの姉が、大学進学で東京に行ってしまったときは、何を言うでもなく、傍にいてくれた。
できのいい姉となにかと比較されて、辛い思いもしたように思う。不器用な性格で、損をすることも多かったと思う。

駅に送って行き、電車に乗り込んだあと、こちらを見ずに片手をあげて手を振った。私もしゃべると涙がこぼれそうで、何も言えなかった。
ありがとうね。24年もそばにいてくれて。

もうとっくに、自立できることはわかっていながら、世話を焼かせてくれてありがとう。相当うっとおしかった時もあると思うけど、最後は母の顔をたててくれていた。
身体にはくれぐれも気をつけて、頑張って。そして、しっかり仕事してこいよー。