山本番

11/17 快晴 
誰だ、雨降るって言ったのは(笑)

気力で天気を変えた男がいる。やればできるのである!?

男子3人、女子1人で往路2時間、帰路1時間半の山登りをした。
私は朝5時起き。6時半出発。
7時過ぎ、一人の男の子(おっさんだが)と合流。地元のスーパー駐車場で8時集合。

天気予報では、降水確率60%とのことだったが、ぬけるような青い空である。登る山から朝日が昇ってくるのをながめ、「日頃、行いのよい人間ばかり集まったね」といいながら、登山口まで車で行く。

すると、元登山部の彼が登りたかった一番厳しいコースは、入口から通行止めになっていた。急きょ予定変更で、裏からの比較的楽といわれるコースを行くことになった。
紅葉を見ながら、湖が見える道をドライブ。30分ほどでもう一つの登山口に着く。

車を置いて歩きはじめる。林道とか、登山道とかの整備された道ではなく、木々につけられた赤いテープを目印に、本当の山の中を登っていく。

下はふかふかの落ち葉である。切り立った斜面を落ちないように慎重に歩いたり、木の根につまずきかけたり、雨が降ったら小川になるであろうところを登ったり、けっこうきつかった。楽と言われるコースでこれである。一番厳しいルートだとどうなっていただろう、と全員胸をなでおろす。

尾根を歩いた時に、「これが尾根」と感激した。「尾根から転落」という事故のニュースをよく聞くが、こういう所から転げ落ちる事をいうのか、と腑に落ちた。そりゃ、助からんわ。気をつけて歩かんといかん。

2時間ほどで山頂に着き、眼下に我が地元の町を見下ろす。向こうには瀬戸内海。周りには四国山地の山々。少し霞がかかってはいたが、よく見えた。

写真を撮っていると、お天気が下り坂っぽい感じになってきたので15分ほどで下山用意。少し降りた所にある祠の周りでお昼を食べ、急ぎ下山。
下山のほうが時間がはやかったけど、けっこう下りはひざにくる。
ふくらはぎはもうパンパン、足の爪が痛い。

1時間半くらいで無事下山。結局雨も降らず、さわやかな秋の登山日和だった。帰りは湖のほとりで紅葉を楽しみ、写真もいっぱい撮って、帰路に着く。

地元のスーパーの駐車場に帰り、今登ってきた山の稜線を仰ぎ見る。さっきまで、あそこにいたことがうそのようである。
山に惹かれる人は、こういう不思議な気持ちをまた味わいたくて、何度も山に登るのかもしれない、と思った。

今度は春に、もっと多くの人を募って行こうね、と約束して解散した。

金毘羅の石段で挫折した元登山部の彼も、今回隊長の任を仰せつかって、立派に山を走破した。金毘羅のリベンジを山で果たしたのである。
サポート隊員、および救護班隊員(私)も、これで一安心である。よかった。
同級生っていうのは、ほんとにいいものである。いい一日だった。