コールドバレエ

お母さんコーラス大会が終わった。
演奏順は3番だったので、早く歌って終わって、あとの団体の演奏をじっくり聴けたのでよかった。

なんか、歌うまでに、精神的にグッタリすることが多々あって、本番の舞台の上でも(曲が始まってからも!!)、びっくりするようなことがあり(うまく書けないので書かんが)、みんな普段どうりに演奏できなかった、と言っていた。

最後に審査員の講評があり、何人かいる中で、バレエ団を主催されている方のお話が心に残った。
「コーラスは、バレエで言えば、コールドバレエ(群舞)に似ていると思います。一人だけが、高く脚を上げても駄目だし、多く回ってもいけないし、全体の調和が大切ですね。」その通り。

大勢の人が声を合わせて歌う時に、一人だけが「私、私」と声を張り上げて歌うと、台無しになる。こんな基礎的な事を、実はけっこうわかっていない人がいるのですよ。

しかし、当のご本人は、自分がそうだとは思わないので(天然か??)、直ることもないし、なぜかうちの団のその天然さんに、うちの先生(アラフォー独身男子)はものすごく気を使って、注意することも無い。
へたに注意すると、めんどうなことになるから、との推測もあり、大人の対応で、周りも普段はなあなあですませているけど、こういう大会に出るときには、キツイ。

声質はね、生まれつきのもので、そうそう代えられるものではないけど、自分で自覚があれば、声量を控えるということをすればいい。でも、本人いわく、そうすると、自分が気持ちよくないから、嫌なんだそうだ。

綺麗な声の人でも、周りに合わさないとコーラスにはならないのに、キーンの声(笑)の人が、張り上げて歌うとどうなるか。
コールドバレエの例えも、たぶん、自分の事とは思って聞いてないんだろうな。
敵なしだねえ。ある意味、うらやましいことである。