大人になってのモテ期

昨日のことである。夕食の買い物を終え、エコバックを持ってテクテクと歩道を歩いて帰っていたら、後ろから自転車が来る気配がしたのでちょっと横によけた。
男子中学生2人が自転車で私を追い越した。追い越しざま、「こんにちは〜」とご挨拶してくれた。ええ、だれじゃ。中坊に知り合いはおらんぞ。前方をみると、こっちに向かっておばあちゃんが歩いてきている。あのおばあちゃんにも2人の中坊が挨拶したら、あの子等は今学校で”挨拶月間”とかで、それを実行しているのではないだろうか、と思い、注目した。しかし、中坊たちはおばあちゃんには挨拶せずにすれ違っていった。

なんだったんだろう、と考えながら歩いていたら、昔のことを思い出した。下の子(男子)が小学生の時のことである。参観日で学校に行くと、息子の友達が「あ、○○君のかあさんや〜」といってワラワラ寄ってきた。あらあら、こんにちはー、と私は言って、教室に入ろうとすると、一人の子が「○○君がねえ、みんなが急いでいるのにのんびり水筒のお茶飲んだー」とか言いつけてくる。「そうなん、ごめんねえ」と私は息子のかわりに謝ったが、他の子等も何か私に話しかけようとして、えへへ、えへへ、と笑ったりしている。息子がよっぽど迷惑かけてるのか??と思いながらも、そういうことでもなさそうな、どっちかというと良い雰囲気で教室に入り、チャイムが鳴って子供らは席に着いた。

ある日は、車で信号待ちをしていたら、学校から帰ってどこかへ遊びに行くチャリ軍団が車の横を通り過ぎた。一人が車の中を見て、「あ、○○のかあさんや!!」と叫び、他の子等も「あ、ほんまや。かあさんや。」と手を振ってくれるので、私も手を振りかえし、それは信号が青になるまで続いたのであった。

あれはもしかして、大人になっての私のモテ期だったのだろうか。とても若い男の子らにモテた。思い出すととてもむずがゆい。彼らは20歳になった今も、私を見て手を振ってくれるのだろうか。そりゃないだろうな(笑)