雪国に行った従兄弟

毎日寒い。しかし、雪が降る地方のニュースを見ると、このくらいで「寒い」という自分はなんと贅沢なことよ、と思う。

雪国の人は辛抱強いといわれる。ここ愛媛でも、飛びぬけて温暖な地方に住む自分は、辛抱強さもなければ、何事にもだらだらと中途半端な気がする。自分だけかと思っていたが、友人らに聞いてみると「いやー、同じよ。」と言う(笑)。

私の従兄弟が去年の4月に岩手に引っ越した。愛媛に育った彼は、東京で長く大学の教員をしていたが、新たな境地を開くため、岩手の大学に移った。今年届いた年賀状には、家族で雪の中で遊ぶ写真が印刷されていた。「こんな寒いところに来てしまいました。」と書いてあったが、すごく楽しそうな写真だったので、安心した。

その話を友人らにしたら、全員が口をそろえて「そんな所にはよう住まん。」と言い、「そういえば、5年前くらいに雪が積もった」と数年に1度の積雪の話で盛り上がったのであった。そんな土地柄。従兄弟夫婦は辛抱強い人達なので、岩手でもやっていけるだろう。子供達もきっと強い子に育つだろう。健闘を祈りたい。日本は広いなあ、と日本海側の大雪被害のニュースを見ながらつくづく思う今日この頃である。