元旦の危機一髪

明けましておめでとうございます。
いいことがいっぱいある年になりますように!!


元旦は昼過ぎに私の実家に行った。帰り道、国道を走行していると、対向車が突如道路の中央線を越え、私の車に一直線に向かってきた。道路はこちらは上り坂、向こうは下り坂、相手の車のスピードは速い。

「あの車、何、何、何!!」と娘が絶叫し、私は急ブレーキを踏んだが、他になすすべもない。衝突する、と思った瞬間、相手の車は「く」の字を描いて対向車線にもどった。(おい)
我に返り、「パー!!!」とようやくクラクションを思いっきり鳴らした。相手の車は短く「パ」と鳴らしてそのまま走り去った。(おいおいおいおいおい)

後続の白い軽のワゴン車は急ブレーキに反応して、寸でのところでうちの車に衝突せずに停まった。対向車は私の車にぶつからなかったが、後続車が追突した可能性もあったわけだ。

居眠り運転だと思う。よくぞ衝突前に気づいてハンドルを切ってくれたものだと思うが、おそろしい思いをさせられ、「謝って」と叫びたい気分(当然じゃろ〜〜!!)。四半世紀運転しているが、車線を越えて車が一直線に向かってくるのに遭遇したのは初めてだ。事故は自分がフツウに運転していても、相手が飛び込んできたら起こるものなのだ。身をもって知ったが、知りたくもなかった。

事故は結局なにも起こらなかったのだが、何もなかったことにはならない。元旦に恐ろしい目にあった私たちの心のケアはどうしてくれる、と持って行き場の無い怒りはなかなか治まらないのであった。

その後の家までの道のりは、ただ無事に着くことだけを祈って運転した。
無事に着いたときには、気が抜けたようになった。帰り道は息子に運転させようか、と思っていたが、自分がハンドルを握っていてよかった。事故が回避できたのも、四半世紀つちかった技術のおかげも少々はあったのかも、と思ったりもした。そう考えないとやってられないような、おそろしい出来事であった。交通安全、家内安全、国家安泰、みなさんもお気をつけください。