日本史の本を買った。

「2時間でおさらいできる日本史」石黒拡親 だいわ文庫 (¥648+税)を買って読んだ。
”中学生から大人まで、一気に読んで歴史の流れがざっくりつかめる読むだけ日本史講義!”との帯に惹かれ、そうかい、と思って買ってしまったのだが、なんのなんの2時間では読めない。予想はしていたが。

不当表示防止法違反ではないか、とまた馬鹿げたことを考えたが、違反にならないためには、「2時間でおさらいできるかもしれない日本史」とか、「2時間でおさらいできたらうれしい日本史」とか、「ほぼ2時間でおさらいできる日本史」など、糸井重里的な題名に変えたほうがいいかもしれない、とアドバイスしたくなった。

結局、2日かけて読み、時間は合計で5時間くらいはかかったか。
日本史の流れは、帯のうたい文句の通り、ざっくりとはつかめたような気がする。
しかし、作者は日本の歴史が頭の中にきっちり全部入っているのだな。河合塾の講師の方だと経歴にあるが、すごいものだ。

これが、世界史だとこうはいかないだろうな、と思ったりもする。
「2時間でおさらいできる世界史」を書くとしたら大変だ。何を抜き出して書いたらいいのか、取捨選択に困ることだろう。
自分の受験の時に使った、「山川出版の世界史ノート」のことが頭に浮かび、今、あれを見たら、何時間かかることか、と思ったりした。
年末、あわただしくなってくると、頭が必要なことから逃げていく私である。