宇宙戦艦ヤマトのノスタルジー

宇宙戦艦ヤマトの映画のCMをTVで見て、思うことがある。

自分の中学のころ、アニメがTV放映されていた。
すごいヤマトファンの女の子がいて、アニメをビデオに撮ってある、というので(あのころは、まだビデオデッキが家庭に普及してなかった。35年くらい前のことである。)、土曜日の午後、よくその子の家に集まってはビデオ鑑賞し、主題歌をアカペラで歌ったりして遊んでいた。
伴奏役は、しっかりメロディーに対してのオブリガードもこなし、今思えば、自己流で、立派なアカペラアレンジが完成していたのである。

まあ、それは置いといて(笑)、そのころは、地球外からの攻撃、宇宙戦艦、というだけで、SFアニメ、という感じでわくわくした。
敵も、顔色は悪いが人間の形をしているし、戦うのも戦艦から発せられる砲弾であるが、戦いには、地球愛、人間愛がプラスされ、本当に感動したものだ。


しかし、今の時代である。
地球の中の戦争でも、核爆弾、ミサイル、細菌兵器、もっともっと想像もつかないようなモノがあるだろう。
宇宙人はとっくに地球に来ていて、一人ずつ地球人が宇宙人に替わっていっていて、静かに地球はのっとられている、という話もある。
そういう時代に、宇宙戦艦ヤマトが35年前のアニメと同じ内容で、あの巨体で宇宙で戦っているのであれば、未来の話(2199年)なのに、ものすごいノスタルジーを感じて、とてもアタマの中がむずがゆいようなヘンな感覚である。
原作のアニメを知らない世代はどう見ているんだろう。
あれこれ言わないで、お気軽に見ればいいのだろうが、キムタクの、これが最先端の映画!的な宣伝の発言に、「私の感覚とはちょっと違うなあ」とつぶやく48歳の私だった。