余興の報告。

演奏会が終わった。
今回は賛助出演だったので、1ステージだけだったが、7曲も暗譜で、でもなんとか楽譜をはずしてミスなく歌いきることができたので、よかった。

前日に、指導の先生がキレる、という、ショックな出来事もあったが、大人な団員達は、何事もなかったようにちゃんと歌いきったのであった。


さて、演奏会のあとは、打ち上げである。レストランを借り切って行われた。
まず、入口のところでくじを引いて座る席を決める。演奏会の主催の団の方々に混じって丸いテーブルに座ったが、偶然、真正面には我が団の先生がいる。
縁切りしたのになんでなの、と密かにため息をついたが、距離としては遠かったので、無視し、両隣の人と話をし、お食事をし、余興の始まるのを待つ。

まず、主催団の余興が始まったが、ゲーム形式のものが1時間あまり続き、いつ私らの番がくるのか解らず、段々疲れてきて、1度お手洗いに退散し、戻ってみるとまだそのゲームが続いている。
「長すぎるやろ・・。」と、みんな朝から出て疲れているだろうに、すごいパワーだなあ、と感心し、いつもこんな打ち上げをしているのか、と思うと畏怖(笑)を感じた。


やっと、「それでは今度は女声合唱団☆☆さんの余興をお願いします。」と言われ、そそくさと小道具をカバンから出し、「だしものがかり」の10人がステージに並ぼうとしたとき、先生がトイレに立つ。
なに、このタイミング!?と唖然としたが、司会の人に、「先生のトイレ待ちなので、ちょっと待ってください」とお願いし、待っていると、普通に帰ってきたので、席に着くのを見て、余興を始めた。

♪ありがとう〜って伝えたくて〜♪、皆さんこんにちは。「だしものがかりです。」と言う途中から、はや爆笑の嵐である。予想外の珍しいモノをみた反応である。

ナレーターの私がマイクを持ち、指揮者、歌詞係、3パートから選ばれた精鋭メンバー(お調子のり)で、替え歌の歌詞を一場面ずつ演じていき、先生に、ここにはどんな歌詞がはいるでしょう、とのクイズを出し、替え歌をみんなで一緒に歌えるようにと歌詞係がスケッチブックに書いた歌詞を会場のみんなに見えるように提示し、最後には綺麗にまとめて、無事余興は終わったのであった。


うちの先生は、「僕、ヘンなこと言わされるのいやだよ。」と警戒していたのだが、そうではなかったので(当たり前でしょうが)、ご機嫌で、
「よくやった、僕はみんなのことを誇りに思う。」ともろに酔っ払いのノリで叫び、握手を求めてきた。先生、もっとフツウに私を信頼してください。
余興は成功したが、なにか割り切れない思いが残った今回であった。

自分の団以外に余興をみせる、という対外デビューを果たし、そちらの団の先生(女性)には、「あなたを連れて帰りたい。」というお褒めのお言葉をいただいた。それで、良し、としよう。