原田知世先生
「テレビコマーシャルの考古学ー30年代のメディアと文化」
世界思想社 高野光平・難波功士 編 を読んだ。
難波功士氏は関西学院大学の社会学部の教授だ。
そして、大学時代の知り合いである。(大学は違うけど)
彼は京都大学文学部で日本史を専攻していた。
母校に教育実習に行ったとき、「原田知世先生」と、その容姿から呼ばれたらしい。
今は、その愛らしい顔に、ヒゲをはやし、貫禄をつけているらしいが、やっぱり大学の学生からは、49歳にして「かわいい」と言われているらしい。(関学生情報)
本は、昭和30年代のTVコマーシャルから、その時代の背景を問う内容だった。
「ALWAYS 三丁目の夕日」に代表されるような、ステレオタイプの昭和30年代のイメージを再考するものだ。
難波氏は昭和36年生まれ。
ちなみにALWAYSを撮った監督は39年生まれだそうだ。
30年代のほのぼのとしたイメージは本当なのか?との考察。
私自身の記憶にTVが登場するのは白黒の画面で体操のお兄さん?が踊っているものだ。
37年生まれなので、3歳までしかない30年代のTVコマーシャル、及び時代のニオイは、まったく記憶がない。
たぶん55歳くらい以上の人たちが見れば、ふーむ、と興味をそそられる本だと思う。
昭和30年代の考察は、私にはよくわからなかったけど(すいません)、難波氏の社会学者としてがんばってはるのを遠くで拝見するのは、喜ばしいことだ。(本、買わずに図書館で借りて、さらにすいません)
「歴史科学運動」、懐かしい限りです=ノスタルジーです。