「武富士ダンサーズ」のゆくえ

大学の授業を受け、さっき帰ってきたところです。


やっぱり教授は話がうまい。
消費者保護の法律の話で、
「『改正貸金業法』が出来た影響で、大手サラ金武富士が倒産しましたね。学生諸君は多分知らないと思うけど、私などは、『武富士ダンサーズ』はどこへ行ってしまったんだろう、なんて思ってしまいました。」とおっしゃる。

そうそう、全盛期には、CMで、すてきなお姉さんお兄さんが黒いレオタードを着て颯爽と踊っていたっけ。高金利でバンバン儲けてはったころのお話。


しかし、消費者を守るために法改正があったのに、今、逆に、規制でお金を借りられなくなった人に、クレジットカードのキャッシング額を現金に換えさせる、という新手の金貸し詐欺が現われ、結局日銭を必要としている人は、どう転んでも泣くしかない状況に置かれている。


先日、NHKでも特集していたが、クレジットカードのキャッシング枠が50万だとして、業者から指輪(おもちゃ)を50万で買えと言われて買い、カードの持ち主は、手数料を引いた(たとえば)45万の現金と指輪を手にすることができる。

そのお金は当座に必要なお金として使ってしまい、後からクレジット会社から請求が来た時には、手持ちのお金はほとんどなくなり、おもちゃの指輪が残っているだけである。

手数料と称してお金を巻き上げた業者の言い分は、
「45万円のキャッシュバック付きの指輪を売ったので、詐欺ではない。」と。


TVでも、カードの現金化はやめましょう、と警告していたが、そこまでお金に(まだ)困ったことのない私は幸せなんだろうなあ、とつくづく思いました。


まず、自分が落とし穴にはまらないように、勉強し、自衛すること。
被害の事前予防の必要性=消費者としての自立と責任。
消費者の「権利の尊重」と「自立の支援」が消費者政策の基本理念だそうです。勉強、しなくちゃ。