春の選抜高校野球、開幕近し

もうすぐ春の選抜高校野球が始まる。
愛媛からは、今治西高。4年連続12回の出場。

ピッチャーは、3年日野玲央奈君と、2年林正也君だ。
二人の継投でチームは四国大会を勝ちあがり、優勝した。

2人が最小失点に抑えて味方打線の奮起を待つ、今西野球。
文武両道の県立進学校として名高い今治西の健闘を、心から祈ります。

林君は、今西OBの熊代聖人投手にあこがれて同校にはいった、との記事があり、熊代くんは、今、王子製紙にいる、との事。

去年秋、熊代君のいる日産自動車の野球部が廃部になり、熊代君もドラフトの候補になる、との情報が流れ、私の周辺はざわめいた。

熊代君は、愛媛の高校野球好きの父兄(特におばちゃん達)のヒーローだ。
甲子園での活躍、またあのかわいらしい顔、なんともいえない魅力、個性の持ち主だ。
向こうが私らを知らないのは当然としても、この気持ちは絶対伝わっているのだと信じ、今でも変わらず応援しているのだ。

日産自動車野球部が廃部になる事を聞いたときは、熊代君はどうなるんだ??と不安が広がった。
そして、ドラフト候補になるらしいよ、と聞いた時は、ああ、逆によかったね、と期待に胸を躍らせた。

ドラフトの日、夕方から私はTVに釘付けだった。
1巡、2巡、、日ハムはなぜ熊代君の名前を挙げない?
ついに指名が終わり、育成選手の中にも名前が無い。

ええ、どういうことなん???
PCでも確認、次の日の新聞のスポーツ欄でも確認。無い。なんでやねん???

愛媛からは、その日、2人の高校生がドラフトに指名された。
それを伝えるニュースで、西条高校の秋山選手は、自分の指名の順番が遅かった、と言って泣いていた。
その言葉を聞いて、プロに行って、ぜひ精神もしっかりしっかり鍛えてもらってほしい、と思ったのは、私だけではないだろう。

高校生が阪神に指名してもらい、これから有望な将来が開けるのだ。
感謝こそしても、順番が遅かった、他のライバルはもっと早い順番で指名してもらっているのに、とはあまりにも幼すぎる。

指名されない選手のことなど、彼は考えもしなかったのだろう。

熊代君の今後のことを、私達陰の応援団は憂慮していたのだが、そうか、王子製紙に移籍したのか、とわかり、よかった、野球を続けていける、熊代君、今は大変だろうが、がんばれ、愛媛の応援団はいつでも君を応援してるよ、とエールを送るのだった。