山茶花(さざんか)の花香る〜お鍋に青虫

毎日、日記を書いてみようと決心して、今日まで続いている。
偉いものだ。自分をほめてあげたい。

庭仕事をしたときに、伸び放題になっていた山茶花の枝を少し切って、玄関に活けた。
外だとほとんど香らない山茶花だが、狭い玄関だと花の香りがしっかり匂う。

実家の庭にも山茶花の木があり、いつもきれいに剪定されていた。
子供のとき、友達とかくれんぼして遊んでいる時に、山茶花の陰に隠れて、出てきたときにはいっぱい毛虫にさされていて、痒くてエンエン泣いたことがある。

若葉の季節になると、毛虫がつく。
今でも葉についた毛虫をみると、鳥肌がたつ。

絶対触れないように、毛虫のついた枝を長鋏で切り、ビニール袋にいれて燃えるごみに出すが、いつまでたっても慣れない。

よく父が、「虫は鍋釜を持ってないんだから、生きるのに必死よ。」と、虫食いだらけの野菜を持って笑っていた。
実家は農家ではないが、家の裏に小さな畑があって、みかん、柿、ねぎ、パセリ、アスパラ、キャベツ、春菊などなどいつもその季節の野菜や、果物が実っていた。
農薬を使わないので、野菜にはいつも虫食い穴が無数にあいていた。

だから、TVなどで、これは畑で採れた無農薬の野菜です、といって、えらく綺麗な葉物野菜が紹介されると、絶対うそだ、と思う。
少なくても、路地物ではない。

結婚して実家を離れて、ねぎや紫蘇やパセリやみょうがや、いちじくをお店で買わなければ手に入れられない事に少々ぼうぜんとした。
紫蘇の葉が10枚入ったパックが150円、こんな葉っぱ、裏の畑に雑草のようにいくらでも生えているのに。
いちじくは、木から好きなだけもいで食べていた。
熟した実は、早く食べないと雨が降ったら実の開いたところから雨が入って、ぐじゅぐじゅになって食べられなくなるのだ。

実家に採りに行くには遠すぎるし、しかたなく買うが、なんだか損をした気分にすらなる。
といって、自分が野菜を作る気にはならない。(あらら)
土作り、肥料やり、暑い日の草取り、水やりなど、汗水たらして手間をかけないと野菜ができないのを、両親を見て知っているからだ。

手間をかけるか、お金を出して買うか、そのどちらかだ。
両親が手間隙かけて作ってくれた野菜を、あたりまえのように食べていた私はけっこう贅沢だったのかも、と思う。
でも、冬に大根10本、穴だらけの白菜5玉など、豪快にダンボールで野菜が送られてきた時には、こんなに食べれん!と文句タラタラ言っちゃうんだけどね。
本当にわがままで、ごめんなさい。
なんとか、食べきるように努力してますよ。
穴だらけの白菜をもらってくれる人がどこかにいればいいのですが。
お鍋で煮たら、よーく洗ったはずなのに、時々小さい青虫もいっしょに煮えて、浮いてきたりするのですよ。楽しめます。(笑)