冬枯れた庭〜47年前の一番古い記憶

きょうは暖かくなる、と天気予報で言っている。
うちの地方では最高17度、でも、週末にはまた寒くなるらしい。
マンションの裏の庭は、今冬枯れているが、ひょろっとした薔薇の木には黄色い花が一つ咲いている。
きょうは陽があるあいだに枯れ草を抜いたり、枯れ木の手入れをしようと思う。

夕べ、お風呂にはいりながら、一番古い記憶はなんだろう、と考えた。
去年の12月に大学時代を過ごした京都に旅行したことで、学生時代の思い出がよみがえってきて、日記として書き散らしているわけだが、昨日書いた中学生時代のことなど、35年も前のことだ。

人間は、自分の都合の悪いことや、覚えていたくない事は記憶に残さない、といわれている。
事によっては自分の都合の良い様に勝手に作り直し、本人はそれが正しい記憶だと思い込むこともあるらしい。

思い出を書いているうちに、何か心の中にものすごくヒヤッとしたものが広がり、これは一体なんの感覚なんだろう、と一生懸命考えるが、何かにブロックされているように全く手がかりがないことがある。

たぶん、私はなにか人に迷惑をかけることをやらかして、あまりの恥ずかしさのあまり、その部分の記憶を閉じているんだと思う。
そういう覚えだけはうっすらあるが、内容をまったく思い出せない。
そういう事をすべて覚えていたら、人間は生きていけないんだろう。
自分の都合のいいことだけ、書き散らかし、都合の悪いことは忘れきっている私。過去に多大なご迷惑をおかけしただろう皆様、ごめんなさい。

さて、お風呂のなかで思い出した、私の人生の一番古い記憶だが、ベビーサークルの中に入れられて、その木枠を手で握りながら、編み機を操る母の姿を見ていた、というものだ。
母は近所の娘さんに編み物を教えたり、お店からの依頼で服を編んだりしていた。
母に聞いたら、そのとおりだ、あんたはじゃまにならないようにベビーサークルの中にいれられていた、よう、覚えとるねえ、と言っていた。1歳前後のときの記憶らしい。

保育園のときに、園庭いっぱいに大きな顔を一つ書き、たまたまそこにいた女の子に、「これ、○ちゃんの顔」、と言ったらその子が泣き、先生にひどくおこられ、なんで怒られるのかなあ、と思ったのも覚えている。3、4歳のときの記憶か。

これ以上掘り出すと、ろくでもないことが発掘されそうで恐ろしいのでもうやめておく。
かなり、好き勝手にいろんなことをして、いろんな人に迷惑かけて生きてきたことは明白だ。
でも、私なりに一生懸命がんばってきたのだと、それも実感する。
ああ、大きくなったね。

いい歳になった私は、いったん過去をふりかえって、反省して、これからはできるだけ迷惑かけないよう頑張らなくっちゃな、と思うが、できるかどうか。48歳でこれかよ〜、と心の中で声がするが・・・。

とりあえず、きょうは庭仕事です。
花粉がもう飛んでいるので、マスクを忘れないようにしなくては。
ではでは。