いきさつ  5月4日 ②

娘の彼氏は、京都に一度も来たことがなかったそうだ。定番の修学旅行も、京阪神ではなかったらしい。それで、京都を見せたい、と連れてきた、というのが娘の弁である。まあ、ええけどー(笑)
しかし、娘の案内で大丈夫だったのかしら、と思ったら、案の定、市バスで移動したら、循環の逆方向に乗った、とか(206番)、歩いて10分くらいのとこをバスに乗った、とか、色々と言うておった。まあ、楽しそうなことで、と逆に当てられた気もしたけど。
「盛りだくさんでしたよ」とニコニコして言ってくれる彼氏さんに、ええ人やん、と安心して、8時すぎまで3人で食事し、彼氏さんは9時頃新幹線で東京に帰っていったのでありました。

その夜のお宿の町家旅館は、外観はほんとに古い町家。中は、4部屋有り、トイレや手洗い場、お風呂は共同。お風呂の順番はとくに決められておらず、空いていたら入る、というシステム。
管理人さんは、若い人が2人。夜9時を過ぎたら、控え室に待機していて、朝の8時には朝食を作って部屋に持ってきてくれるとのこと。
そもそも、この町家旅館の改装、設計に、娘の大学の先輩が関わっていて、その縁でここを知ったとのこと。インテリアなどは、レトロアンティークなものがいくつかあった。

布団の上げ下げなどは自分でする。テレビは無し。部屋同士は一つずつ独立するように廊下などで仕切られているが、12時ころまでお風呂に入る人の物音やら、廊下で喋る人の声やら、筒抜けであった。とくに、外人の男の人が泊まっていて、声が大きくて、丸聞こえだった。外国人の人にはおもしろいだろうなあ、と思いましたが、やっぱり、お風呂の空くのを待ち構えて入るっていうのは、けっこうキツかったなあ。