至福の瞬間

6月に、コーラスの団のコンサートがある。
今、入っている団では、初めてのコンサートである。
いつもは火曜の午前中が練習なのだが、コンサートまでは、土曜日も練習日となる。
今日は、月に一度のイケメン先生(29歳)が指導してくれる日であった。
アカペラ(無伴奏)曲を主に練習したが、どれも、アンサンブルコンクールでやった曲だったので、ほとんど暗譜で歌った。

私は、メゾソプラノで、いつも並びの中心あたりにいる。なので、真正面を向くと、指揮者とまともに向かい合うことになる。時々、目が合ったりして、あらま、と思うことも多い。
特に今日は、暗譜だったので、楽譜のほうを見るわけにもいかず、いつもにまして目が合ったが、指揮を見ないわけにはいかんので、仕方がないのであった。まあ、先生の方は、まったく動じてはいないのであるが(笑)。

そのせいかどうか、わからないが、歌っている最中に、頭の中に「歌う、っていいなあ〜〜〜。ずっとこの時間が続けばいいのに」と至福の瞬間が訪れ、ドーパミンが噴出しまくったのであった。ああ、幸せ。
今日は、歌を暗譜して、ただ無心に歌えたので、その心境に達したのだと分析するが、イケメン先生とのアイコンタクト(笑)もその一因になったような気がして、大変楽しい時間であった。