町家ホテル

娘が、5月の連休に京都に行こう、と誘ってくれた。
まあ、ちょっといわくつきの旅ではあるのだが。

それは置いといて、宿は、町家を改造してホテルにした所を予約してくれたらしい。4部屋あって、お風呂、トイレなどは、他のお客さんと共同らしい。
若者はそれでも平気かもしれんが、この歳になって見ず知らずの人と同じ家の中に泊まるのは結構しんどいかもしれんなあ、と思いつつ、まあ、話のタネに、と思い、承諾。

思えば、学生時代、寮から出て、初めて下宿したのが、東山三条の民家だった。一階に大家さんが住んでいて、2階に下宿人が住んでいた。
うなぎの寝床式の土間の廊下を入って、二階に上がる階段があった。
OLさんもいたし、短大生もいた。トイレは共同、お風呂はなしで、銭湯へ通った。

その後、東大路をはさんだ反対側にあるアパートに引っ越した。そこでもトイレは共同、お風呂は銭湯だった。
昔の学生は、みな似たようなものだった。

娘は東京で、ワンルームの女子学生マンションにいたので、こういう町家は珍しいのだろうが、実は母はとっくに体験済みなのである。