17年前

21日の、短大の新校舎落成式で歌う衣装が、上が白ブラウス、下は黒ロングスカートということになった。
大昔は、この恰好がコーラスの定番だったが、今は、「ホテルのメイドさんみたい」とかいうことで、あまり見かけない。
が、今回は、式典だし、ということと、なにより新しい団なので、まだおドレスなどをそろえてないから、という事で、手持ちのブラウスと、黒ロングスカートという衣装で出演することとなった。

私も黒ロングは持ってはいたが、なにしろここ10数年、もう一つの団で、おドレスばかりを着ていたので、黒はずっとクローゼットの中につるしっぱなしであった。

今回のことで、久しぶりに日の目を見た黒ロングは、やけに細身に見えた。
思い起こせば、息子が幼稚園の年長さんのときにコーラスを始めて、スカートも買ったのだ。17年前のことである。
おそるおそる、足をいれて、ウンッと息を止めて、ホックをかけると、なんとか入った。しかし、この状態では歌えない。あと3センチはほしい。
なので、ホックの糸をほどいて、3センチずらして付け直した。この程度で済んでよかった。17年前の体型は、スリムであった。今より3キロは少なかった。

結婚前は、ウエストもいまより6センチくらい細かった。子供を産むたびに太っていった。そんなもんだ、と思う。今回の黒ロングを買ったときは、もうすでにウエストはけっこう太かったのだ。まあ、今が最高太っていることになるけど、年齢でみれば、ようこの程度で済んでいる、と我ながら感心する。これも、コーラスのおかげである。太ったらお衣装が着れなくなる。この一点だけで、演奏会の前は、必死でもとに戻そうとする。
でも、おドレスは、上下繋がっているのでウエストを締め付けない。
今回の黒ロングスカートで、やっぱりこれはヤバい、と思うとともに、17年前のスカートが使えただけで、儲けものであった、と思うのであった。