一日、仕事をすると、ガラッと世界が変わったようだ。
税務署の職員というと、なんか冷たいイメージがあったけど、全然ソフトで、親切だったので、ちょっとびっくりした。
一緒に働く仲間も、感じのよさそうな人ばかり。
私らのほかに、アルバイトの集団がいたので、え、なんで？と思ったら、その人たちは、去年やったことがある人とか、他の税務署でやったことのある人たちだった。
お昼を食べるとき、その集団は、けっこうにぎやかにしゃべっていたけど、私らは、だまーって話す人もなく、「大丈夫ですかね、やれますかね」という不安感と悲壮感がただよっていた。
