身体

声を出す趣味を長年やっているのに、あまり声の仕組みについての知識や関心がなかった。
一応、コーラスでボイトレを受けてはいるが、多くは、思うままに(自己流に)、感情のままに歌をうたっていた感がある。

最近、声を出すしくみ、鼻やのどや声帯や気管、肩や首のまわりの筋肉の状態などを詳しく勉強する機会があった。
それからは、今、この声を出している時の声帯の状態はどうなっているか、息はどこを通っているか、どこに響いているか、どこの筋肉が今凝っているか、それを柔らかくするためには何をすればいいか、などに自然と気をつけるようになった。

そうすると、今までよりも息が鼻を通りやすくなり、頭がすっきりしてきた。声も出しやすくなった。

歌を歌うときには、身体が楽器となる。その構造を知らないよりは、知って歌う方が効率よく、うまくそれを生かして歌えるのだ、と思った。

もちろん、そんなことを知らなくても歌は歌える。世の中には、なんでそんなにすごく声が出てうまく歌えるの!?、というような人もいる。そんな人は、知らずと体の中が勝手にうまく動いているので、「どうやってるの?」と聞かれても「さあ??」としか答えようがないらしい。いわゆる天才である。

だけど私のような凡人は、知識を多く持って、実践をしたほうが効率がよいようだ。
これまで実践だけは20年くらいしてきた。今回の知識は、いままでやってきたことをうまく整理してくれた。そして、改めるべき所、そのまま伸ばしていけばいいところをハッキリさせてくれた。

これからまだまだ上達していくことができそうだ。うれしい事である。