酔う

知人が亡くなった。

愛媛県下では有名なコーラスの団の団長を務めた人だった。大きな会社の奥さんで、私たちは、その会社の別荘におじゃましたこともあった。

あこがれたこともあったが、その時には、すでに治療のためにかつらをぶっていたらしい。私はそんなことも知らずに、ただ、その境遇に憧れていた。

きょう、お葬式だった。

病気の事がわかったとき、私は自分が恥ずかしいと思った。

人間にとって、なにが幸せかはわからないが、今夜は家飲みで、一人で酔っている。