不思議

パソコンの専門学校に2年通った人なら、会で使う簡単なプログラムくらい、サクサクと作れる、と思うのは、決して間違いではないと思うのだが。


今、3月初めの文化祭に向けて、いろいろ準備をしている。
その中で、演芸のプログラム作りという作業があるのだが、そのレイアウトをするにあたって、「僕はできません。」と例の宇宙人が言った。

番号と、演目と、出演者名を、見やすく並べていくだけなのだが、「やり方がわからない」と言うのである。

学校では、3Dとか言うものを習ってきたらしい。
でも、プログラムは作れないのである。

専門学校に行った子がいるというのに、私がパソコンを使ってプログラムのレイアウトをして、印刷屋さんに説明し、試し刷りをしてもらい、その校正をした。

宇宙人は、バザーの券を10枚ずつ数えて輪ゴムで留めていた。

「使えない」「期待外れ」という言葉がこんなにぴったりの状況は、生まれて初めて体験した。周りがこんな気持ちになっているのに、本人は涼しい顔である。きっと、「僕、関係ないもん」と思っているんだろう。

3Dがなんだかよくわからないが、それを勉強してきたんなら、「飛び出すプログラム」でも作ってみたらどう?と言ってやろうかと思ったが、相手にするのが馬鹿らしいのでやめた。

まったく、不思議なことがあるものである。