三つ葉葵の月

主に、夜に外を歩くので、月をよく見る。
今は、ほぼ満月。
深い藍色の夜空に、くっきりした月が光っているのを見ながら歩くと勇気をもらったりする。

ただ、残念なことに、わざと右目をつむって、左目だけで見てみると、三つ葉葵のように、3つ月が重なって見える。
またあるときは、穴の開いた硬貨をひもに通して丸く首飾りにしたような感じで、ダダダッとにじんで見えたりする。白内障による乱視である。

昔、SF小説で、月がいくつもある世界に行った話を読んだ記憶があるが、もしかして、作者は白内障だったのではないか、とふと思った(笑)

しかし、頭脳は偉いものだ。
両目を開いてみると、ちゃんと月は一つに見える。
苦労をかけるねぇ。ごめんよ、負担をかけて。
自分で自分をいたわりながら、なんとか頑張る今日このごろ。