我をとおす年寄り

近くのドラッグストアに行った。
レジに並んでいたら、おばあさんが列に割り込んできた。
「並んでるんですけど?」と注意すると、「あのレジに行きたいから」と強引に突破しようとする。
いやあ、すごいわ、と思ったが、「みんな順番に並んで待っているんですよ」となおも言ったら、「どこでもええじゃろ!」とわけのわからないことを言ってキレた。こわいわあ。

すると、後ろから、息子らしきおっちゃんが、「向こうが空いとる」と違うコーナーのレジを指差し、「ほんまや」とそのおばあさんは急いでそのレジに向かったのであった。息子、割り込みのことを注意してよー。無視か?

このごろ、わがままなお年寄りがすごい目に付く。モンスター老人という言葉もあるそうだし。
ルールに反したことをしても、平気で我を通そうとする人が多くて、なんなんだ、と思ってしまう。

小学生のころ、「お年寄りを敬いましょう」と先生に言われたのを覚えている。年をとると、人格が高くなって心も広くなって、人間が出来上がって、年少者から敬われるような人になるものだ、と勝手に思い込んでいた。とんでもない。全然違うよ、ってことをこのごろ多く目にして、なんで敬わなくてはいけないのだろう、と改めて疑問に思ったりする。「お年寄りをいたわりましょう」というのなら、まあ、わかるけど。

人それぞれ、ということか。なんのこっちゃ。
自分が将来おばあさんになったとき、人に迷惑をかけない、社会ルールを守る、まともな老人になればええってことでしょうか。それって、特に宣言するようなことじゃあ無いような気がしますがね。