紅まどんな

愛媛には、紅まどんなという、たいへん美味しい柑橘がある。
ご贈答品だと、1個500円!くらいする。
果肉がたいへんなめらかで、まるでジュースを食べているような、めちゃくちゃジューシーで甘い柑橘だ。

そんな高級品は、手が出ないが、地元の強みで、地産地消のお店には、大きさが基準に足りなかったり、皮がちょっと傷んでいたりするものが、安く売られている。
昨日、究極のお買い得品を見つけた。加工用、と書かれた袋に、12個入って、280円だった。思わず目を疑った。
でも、味がどうなんだろう、と思って、ひと袋買うにとどめた。
すると、お母さんといっしょに買い物をしていた若い女性が、「これ、これ!!」と興奮気味に2袋買って、なぜかこちらを見て笑った。知らん人だったが、「わかる、その気持ち」と頷きたくなるような笑顔だった。

家に帰って、カットして(皮が剥きにくいので、包丁でカットする)食べてみたら、まごうなく紅まどんなの味。
絞ってジュースにしよう、と思っていたが、全然普通に食べられる。
うれしい年末の出来事だった。