悟り???

定演後の、お客様のお見送りの時、もう一つの団のみんなの顔を見たとたん、すごく安心して、ホッとして、再び涙があふれてたまらなかった。

きょうは、その場面を思い出すたびに、泣きそうになって、自分で、その意味がわからなかった。

一体、私はどっちの団が好きなんだろう???
そして、どっちの団に、必要とされているのだろう。


定演にあたって、いろいろな思いがあり、人との軋轢もあり、自分との葛藤もあった。もう一つの団の人にも、迷惑をかけたかもしれないし、快く思われない行動もしたかもしれない。


考え過ぎるのが自分の悪い癖だとわかっているけど、無視できない自分の心の揺れもある。

今日、一人飲みながら(笑)、読み返した本の中に、答えがあった気がするので、ここに書き記します。


”たとえば、私たちは花を見たときに、「キレイだな〜」と感じます。見ているだけで、楽しい気分になります。
でも、花は、「みんなにキレイと思われなくっちゃ」「みんなに楽しんでもらうのに、私はへとへとだわ」などと思って咲いているわけではありません。
ただ、勝手に咲いているだけです。私たちはそれを見て、とても楽しい気持ちになるのです。


人間も、そういう生き方ができます。
その人がいるだけで、まわりの人たちも明るい気持ちになれる。
こうした生き方をするのは、決して難しいことではありません。
それには、あらゆる生命に対して、慈しみの心を持つことです。まわりがあなたにどんな態度をとろうと、あなた自身はまわりにほほえみかける。あなた自身の心は、つねに安らぎを持つ。

これを繰り返していると、まわりの人たちの様子も変わっていきます。”
(「執着しないこと」 アルボムッレ・スマナサーラ p96)