手つなぎ

友人から突然電話があり、「今、娘とガーネット地方に来てるんだけど、○○(地名が入る)にはどうやって行けばいいの?」と尋ねられた。
ひじょーに説明しづらい所なので、友人がわかる所でとりあえず待ち合わせをし、私が車で案内することとなった。

友人の娘さんは、2歳になる男の子を連れていた。なので、友人は、おばあちゃんなのであった。私と同い年なんだけどなー。

娘さんは、東京在住で、友人の結婚式のためにこちらに帰ってきている、とのことだった。


その2歳児の男の子は、とても人懐っこく、○○に着いて、車から降りて歩く時には必ず私と手をつないでくれた。
お母さんが、「おばちゃんがしんどいから、かーかと手をつなごうよー」と言っても、「や!かーか、いや!」とお母さんの手を振り払って、私と手をつないで、そして私を見上げて、ニコッと笑ってくれるのであった。

うれしくなって、「若い男の子(笑)と手をつなぐのは、何年ぶりかしら」と私が言うと、友人が、「今、この人と手をつないでおくのが一番いい、と思っているのでは。」と言い、そうか〜、とヘンに納得したのであった。

入ったお店でも、2歳児男子は若い女の店員さんに、ニコニコ愛想を振りまき、バイバイをしたあとには、ハイタッチまでしていた。
絶対この子はプレイボーイになるに違いない、と私は確信した。20年後が楽しみである。
三つ子の魂百まで、ということわざもある。しかし、20年後にもまた私と手をつないでくれるかどうかは、不明である。